私たちは常に新しいデータを追加しながら、既存のサービスの改善も行っています。今回は香港証券取引所の先物データの改良によって、限月調整と清算価格の使用、および未決済建玉の追跡が可能になりました。アップデートの内容を詳しくご覧いただき、ご自身の分析にお役立てください。
過去の限月の調整
異なる限月の間で生じる価格の不一致によって過去の値動きの分析が難しくなることもあるだけに、この機能は戦略の設計に大きなインパクトを及ぼすものになっています。先物つなぎ足において過去の約定価格を調整してギャップをなくすことで、ロールオーバーの効果を考慮する際に役立ちます。こちらには限月の交代日（ロールオーバーの日付）をラベル表示する機能も付属しており、限月の交代がいつ起こったのかをチャート上で追えるようになっています。
この限月の調整機能を有効にするには、チャート画面下部の「限月調整」ボタンをクリックするか、チャート設定の「限月の切り替えの調整」のボックスにチェックを入れるだけです。詳細についてはヘルプセンターの記事をご覧ください。
清算価格
チャートに清算価格の表示も導入しました。これによって、終値として現在値または清算価格のいずれかを選択できるようになりました。各取引日の終了時に取引所によって決定される清算価格は、ポジションの損益が明確に示されるため非常に役立ちます。これらのオプションを切り替えるには、チャートの画面下部の「清算価格」ボタンをクリックするか、チャート設定で「日足で清算価格を終値として利用」のオプションを選択します。
なお、日中の時間足では清算価格が表示されませんのでご注意ください。詳細については、こちらの記事をご覧ください。
未決済建玉
さらに皆様の市場分析を強化するため、香港証券取引所の先物に「未決済建玉」を追加しました。「未決済建玉」は未決済のデリバティブ契約数を反映するものです。そのため、市場心理に関して貴重な洞察を得ることができます。たとえば、未決済建玉が減少している場合はポジションが決済されていることが示され、分析対象の先物のトレンドが弱くなっていることを意味している場合があります。このデータを利用するには「インジケーター、指標、ストラテジー」メニューを開いて「Open Interest (未決済建玉)」を選択してください。
以上のHKEX先物データの改善によって、皆様のトレードが効率の良いものとなると同時に深い分析に裏打ちされたものになることを願っております。そして、どうかお忘れなく — 私たちのプラットフォームは、世界中に存在する1,357,880の銘柄へと直接アクセスできるデータフィードを何百も備えており、その接続も信頼度が高いものです。TradingViewひとつであらゆるマーケットの入口を開くことができるのは、すべてこうした技術によるものです。